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BL本棚です

久しぶりのMM小説

 

 

 

読んだ。久しぶりのモノクロームロマンス文庫。
アドリアンイングリッシュはずっと気になっていたけれど、なかなか手が伸びなかった。
愛しのKindle Unlimitedの対象だったので読んだ。電子書籍で小説が読めるようになっていて嬉しい。今はKindle Paperwhiteが欲しい。

 

面白かった。以前ロイヤルシークレットを読んだ時も思ったけれど、海外のBLと日本のBLは同じBLだけど全然違う。
日本のBLはどちらかというと恋愛が主体になっているものが多い気がする。海外のBLは生活の中に恋愛がある感じ。生活とか人生。
海外の方が視点が広い気がする。私が読んだものがそうなだけかもしれないけれど。

 

アドリアンイングリッシュは小説の時代的な意味もあってか同性愛嫌悪がかなりしっかりと入っている。ホモフォビアだっけな…?
かくいう小説の第二の主人公のジェイクもゲイに対しての侮蔑をしっかりと表している。彼は警察官でずっと自分がゲイであるということを徹底的に隠し、これからも隠し続ける。
アドリアンの周りの人間の絶妙な無神経さというか、無自覚な差別意識が隠すことなくしっかりと描かれていて見えない壁を感じた。

二人のジリジリとした関係の進み方、同性愛者という自身のセクシュアル観に対してのスタンスの違いとかがすごく良かった。
多分ジェイクの考え方とかスタンスはずっと変わらないのだと思うと、人生を感じる。

 

読んで良かった。電子で小説は読めるようになったけれど、やっぱり紙の方が読みやすいので、紙本が欲しい。